てくのさんの独り言

特にありません。好きなことを書いてます。だいたい愚痴です。

「万引き家族」をみたてくのさん。

今更ながら前々から見たかった是枝裕和監督の「万引き家族」をみてきました。

この映画、カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞したことで話題にもなっていましたね。

 

整理がてらこの映画の感想のようなメモを残そうと思います。

 

あらすじです。

 高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。

filmarks.com

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映画のポスターです。にこやか。

 

リリー・フランキー主演とのことでとっても気になっていたのですが、こういう映画が大好きなんです私。同じ監督の「そして父になる」も良かったですね。

 

ドラマ映画といってもこういう人間臭いヒューマンドラマとも言えばいいのでしょうか。

そういう映画です。

 

実はこの3日前に長崎に立ち寄った際ヒューマックスシネマで「空飛ぶタイヤ」というこれも池井戸潤小説原作の映画をみたのですが、こっちのほうがみたかったんです。

原作もWOWOWのドラマも全部みたのですが、またの機会に書くことにします。

 

少しネタバレにもなってしまうかもなので一応お断りしておきます。

ネタバレ読んでも楽しめるかと思うんですけどね。

 

なんていうんでしょうかね、あの映画。

 

人間って臭い、そんな映画でした。

 

映画の中で安藤サクラ演じる信代がこんなセリフを口にします。

 

「子供を産むことで母親になれるのか。」

 

映画のストーリーをわかった上でないとこのセリフの意味を汲み取るのは難しいのですが、信代は子がいません。それを踏まえた上で子として接してきた娘息子たちとの思い出は彼女にどう映っていたのでしょうか。彼女なりに精一杯生きてきてこの結末ですから。とても感慨深いものです。安藤サクラの演技もまた素晴らしいものでした。

 

この映画には柄本明ですとか樹木希林ですとか池松壮亮ですとか大ベテランとも言える俳優女優の方々が一瞬だけ出演しています。いちセリフですとか演技が本当にそのキャラで切ないけど暖かったですね。

 

この映画では彼ら家族の運命を変えるある事件が起きるのですが、その事件ではこの家族が槍玉に挙げられてしまいます。そのニュースの報道を見つつ、現代社会で実際に潜む闇を垣間見てました。

 

こういう家族をいざ自身がその一員になったように主観的にみれなかったとしたら、テレビのワイドショーの向こうで偉そうに御託を並べてる文化人の言葉に頷きながら、「いやねえ、こわいわねえ」なんて恐ろしい、異常だとボソボソ喋っていたとしたら。

 

そんなことを感じました。

 

人間って臭いです。醜いです。

けど、暖かくて落ち着くものです。

 

おとといのブログでもおなじようなことを言いましたが、人は元来より誰かと関わりながら大きく成長するのです。

 

technosan.hatenablog.jp

よければお読みください。

 

貧乏であったとしても、複雑な事情が絡み合うだけでこんなにも割り切れないものになってしまうのか。

 

後半のシーンは彼らが逮捕されて警官とのやり取りになるのですが、綺麗事と法律では裁くことの出来ない幻想のようなものがみえました。

今までの家族としての集まりが現実によって別けられるのです。

 

事細かに書くと面白みが失せてしまうので程々にしますが、映画のカットひとつもとても美しくてセックスのシーンも彼らが働くシーンも食事のシーンも汚く綺麗でした。

 

もしこの映画の感想を人にすすめられたとき私は「うん、勧めるよ。」としか言えません。

 

ただ、最後のシーン含めてみている人がやるせない気持ちになるでしょう。そして心の奥がジーンと熱くなって「うん!みんな解決!ハッピーエンド!またみんなで暮らそう!」とはならない所がこの映画の良さの一つでもあるんじゃないかなと思いました。みんながサイレントマジョリティーでアクションを起こすわけじゃないのです。結局怯えているのです。

 

メインビジュアルみるとしんどいですね。私は映画は別に点数つけるものでもないし、みたひとそれぞれ評価は違うので点数なんかはつけませんが、良かったなって映画でした。

 

たまにはポップコーンとコーラ買って映画みたりなんだりしてみるのもいいですね。

 

たまには映画みませんか?NETFLIXとかプライム・ビデオでみるんじゃなく劇場に足を運んで。案外、いいものですよ。

 

それでは。